僕のBEMANIは自宅の家庭用から始まりました。 5つの鍵盤、ターンテーブル、真っ黒なコントローラーと交換式のアペンドディスク。 一緒に遊ぶ友人は段々と減っていき最後は部屋で一人、画面と向き合っていました。 ゲームセンターで初めて出会ったBEMANIは鍵盤が7つになっていて驚きました。 ビカビカと光る存在感と重低音、少し怖かったです。 担任に寄り道するなと言われても見つからないように通い、見回りの先生に見つかってもなお続け、 9つのボタンを叩き、ギターやドラムを覚え、4つのパネルを踏み、何度も何度も遊び続けます。 僕は音楽を作り始めました。 上京。新しい生活は何もない部屋から始まりました。 家族も友人も頼る人もいない新天地でひたすら音楽を作り続ける。 部屋はあの時と変わらずいつも独り。 ある日、僕は音楽が作れなくなってしまいました。 何も出てこない、何も作れない。生きていかなきゃ。 時間は