Dan Vergano National Geographic News October 2, 2013 ヨーロッパで農耕が始まって間もない時期には「饗宴か飢餓か」の極端な環境の変化が見られたことが、考古学の研究によって分かった。放射性炭素年代測定法を用いた調査によると、フランスからアイルランドの初期農耕時代には、人口の爆発的増加の後に、極端な減少が確認できるという。 ヨーロッパにおける農耕は、約8500年前のギリシャにもたらされたのを端緒とし、それから数千年かけてアイ ルランドや北ヨーロッパにまで広がった。狩猟採集から農耕への転換は人類史における大きな一歩ではあった が、当時の遺物からは、初期農耕時代の苛酷な状況がうかがえる。