正論なくして国益なし/ 谷口智彦「メディアが伝えぬ日本捕鯨の内幕(雑誌「WEDGE」)」へ反論 【平成21年3月9日】 先月初め、車内吊り広告を見て、「えっ」と思った水産人は多いことだろう。雑誌の『WEDGE』の広告に「メディアが伝えぬ日本捕鯨の内幕・税を投じて友人なくす」との大見出しが躍った。 書き手は前外務副報道官でジャーナリストでもある谷口智彦氏。副報道官時代は、IWCに際して日本の立場を主張していたというのだが…。 「WEDGE」谷口氏の寄稿文の内容をみると、「要するに捕鯨問題で日本の主張は正しい」が、「日本は広く国益(=反捕鯨国の一般大衆の感情に配慮すること)を考え、遠洋で続けてきた調査捕鯨から手を引くべきだ。代わりに、日本沿岸で赤字を出しつつ操業している零細捕鯨を何とか採算に乗せ、鯨肉流通と鯨の食文化をともに残す方途を探りたい」というのだ。 鯨を追いかけてきたジャーナリ