【ソウル=黒田勝弘】韓国の大学入試国家試験で、日韓の領土紛争になっている竹島(韓国名・独島)に関する問題が今年は2問も出題され話題になっている。大学入試での出題は初めてではないが、2問は異例で、韓国での“独島教育強化”として注目される。 すべての大学進学希望者が受験する国家試験は「修能(大学修学能力試験)」といわれ毎年、最大の“入試行事”になっている。今年は先週、実施され、地理と近・現代史に竹島問題が出た。 地理では「国土踏査報告書」として竹島や近くの鬱陵(ウルルン)島を描いた地図を示し、いくつかの文章の中から竹島に関し「国土の最東端を標示する石の前で記念写真を撮った」など正解を選ぶようになっている。 また近・現代史では竹島が歴史的に「無主の島」だったとする日本の主張を批判する内容を紹介した後、「フランスが侵略し文化財を略奪した」など5項目の中から「日本が日露戦争の際、不法占領した」を正解