時代を飾った建物たちが、時に流され朽ちていく姿には、なんとも形容しがたい美しさがあります。客をもてなしたホールも今では虫や埃を迎えるのみ、優雅にデザインされた建物が野ざらしにされる姿。今日はそんな、どこか悲しげな美しさを湛える世界の廃墟城を集めてみました。 外見だけではなく、その建物が持つ歴史もお楽しみ下さい。 【大きな画像や動画はこちら】 ピドヒルツィ城、ピドヒルツィ、ウクライナ 1635年から1640年の間に建てられたこの城は、とても豪華な家具とともに仕上げられました。しかし第一次世界大戦の間に、ロシアの兵隊たちはその豪華な内装を破壊してしまいます。その後、ピドヒルツィ城はロマン・サングシュコ王子のものとなりました。彼は1939年に高価な家具をブラジルに持って行ってしまいます。第二次世界大戦後は、ソビエトが結核療養所として活用していましたが、1956年に城から出火、その後3週間に渡って
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