紹介 オウィディウスやウェルギリウスを初めとする古典文学を典拠とし、ペトラルカから始まる綺想に満ちた恋愛詩の系譜に則り、ルネサンスあらバロックにかけて好んで謳われるようになった、現代にも生き続けるアモルたちの〈愛の才知と技法〉というエンブレムの精華を明らかにする。 目次 オットー・ウェニウス いとも令名高いホリンゴーフェン爵 金騎士 バヴィリアのウィレルに ウェニウスの『愛のエンブレム集』によせて オットー・ウェニウスが描いたアモルたちによせて オットー・ウェニウスのクピドたちによせて 少年に おおウェヌスよ、いかに大きな支配力が、汝に与えられていることか クピドから若者たちへ 愛は永遠である 完全な愛はただ一人に向けられる 樹木は伸び、汝らの愛は深まる 真に愛する者の心は輝く鏡のごとし 愛されるために、愛の最上の器を愛しなさい 戦いの喜ばしい原因 愛する者たちはすべてを共有する 一人より