昭和19年に発生した昭和東南海地震から7日で70年になります。 188人が亡くなったとされる愛知県半田市では、当時被災した91歳の女性がみずからの震災の体験や同じ被災者から聞いた話を絵手紙にして当時の記憶を後世に伝えようとしています。 昭和東南海地震は、愛知県や三重県を中心に1200人以上が亡くなったと言われています。 愛知県半田市で和菓子店を営む間瀬時江さん(91)は、21歳のとき、軍用機を生産していた市内の工場の事務所で強い揺れに襲われました。 間瀬さんにけがはありませんでしたが、立つこともできないほどの揺れの中、事務所の外に出ると、地面に出来た大きな地割れから泥水が吹き上げ、多くの民家が倒壊し、黄色い土ぼこりが立っているのを見たと言います。 一方、工場では勤労動員で働いていた大勢の若い女学生たちが建物の下敷きになるなどして亡くなり、あちらこちらから大きな悲鳴が上がっていたと言います。