実用性に乏しく、これまで観賞用と考えられていた正倉院(奈良市)に伝わる17本の筆(いずれも8世紀)に、「実際は高い性能があった」とする論文が、正倉院紀要43号に掲載された。X線調査で内部構造を把握、同じ構造や素材で復元し、書家らが実際に使って検証した。硬いウサギの毛は細い字に適し、柔らかいタヌキの毛は行書体の字が書きやすい、との特徴も発見。書体によって使い分けていたようだ。【加藤佑輔】 これらの筆は、光明皇后が東大寺に献納した聖武天皇の遺愛品などが中心の「正倉院宝物」の一つで、中国からの舶来品とみられる。長さは14~22センチで、直径はいずれも2センチ前後。大筆の筆管に小筆の穂先が付いているような独特の形状をしており、実用性はないと考えられていた。
青森県立美術館で現在開催中の「富野由悠季(とみのよしゆき)の世界:ロボットアニメの変革者」は全国6カ所で行われた企画展である。「機動戦士ガンダム」や「伝説巨神イデオン」などの社会現象となったロボットアニメで知られる富野由悠季さんをテーマに、絵コンテやシナリオなどの約3000点もの資料を展示。青森会場を内覧した富野さんに話を聞いた。 目次 1.「富野展」を富野由悠季はどう感じたか? 2.富野由悠季80歳の心境 3.地方から始まった「ガンダム」 4.ロボットアニメがあったから犯罪者にならなかった 5.編集後記 1.「富野展」を富野由悠季はどう感じたか? ――青森会場をご覧になっていかがでしたか? この企画展は福岡、兵庫、島根、静岡、富山、青森の6館目。それぞれの展覧会には学芸員の個性や美術館の特性があり、びっくりしました。うまく説明はできないけど、青森会場は作品ごとに区分けをしたものの、スタッ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く