国選択無形文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形文化財) 選択無形文化財とは「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」であり、指定文化財とは異なる。 国の選択基準は次のように定められている。 工芸技術関係 陶芸、染織、漆芸、金工その他の工芸技術のうち我が国の工芸技術の変遷の過程を知る上に貴重なもの。 名称紋章上絵(もんしょううわえ) 選択昭和50年4月23日 種別1工芸技術 種別2染織 継承者紋章上絵保存会会員 小林 芳夫 紋章上絵とは、いわゆる紋付の紋を手描きする技能である。 紋は今日一般に冠婚葬祭の和装式服、七五三の祝着、宮参りの初着等に用いられるほか、伝統の諸芸能、茶華道、神道、相撲等の各界の装束、衣裳にもかなりの需要がある。 上絵技術は生地用途により色地、黒地、摺込、漆紋、切付紋に大別される。いずれも紋型紙彫刻、面相筆運筆の技術を必要とするが紋の形に対する感覚も非常に重要である。 現