東京・渋谷にある「杜の風・上原 特別養護老人ホーム正吉苑」は、「歩けるようになる特養」として知られている。施設への入居時、歩けない状態の人は7割ほどいるが、概ね3カ月でだいたい歩けるようになるのだという。歩行を可能にする裏には、自立を促す哲学と理に叶った訓練・生活習慣があった。(江田 憲治=Beyond Health) *以降の内容は、2021年9月8日に掲載した記事の再録です。肩書・社名、事実関係などは原則、掲載時のままとしています。 入所のその日から「自立」を目指してオムツはずしと歩行の訓練に入る特別養護老人ホームがある。東京都渋谷区上原にある「杜の風・上原 特別養護老人ホーム正吉苑」だ。寝たきりで入所しても、数週間後には歩ける人が続出。施設1階にはジムと見紛うほどのリハビリ施設を完備。「身体」「社会」「精神」──これら3つの自立を目指すその取り組みを聞いた。