4~6歳児までは、1位鶏卵、2位乳製品、3位小麦が三大原因食物です。これらの食品の占める割合は、0歳の87.8%を最高に年齢とともに少しずつ減少し、4~6歳児では57.9%となります。 一方で7~19歳ではソバ、エビ、小麦の順に多く(この三つで全体の37.6%)、20歳以上では魚類、エビ、ソバの順になります(この三つで全体の42.7%)。 鶏卵や乳製品は乳児期から幼児早期に非常に多い原因食物ですが、それ以降は耐性の獲得により急激に減少していきます。一方では、甲殻類、魚類、ピーナッツ、ソバ、果物などは年齢とともに増加していきます。その誘因としては、口にする食材が多様化していくためではないかと考えられます。 小麦は乳幼児期に発症する例が最も多く、それ以降は耐性化も進んでいきますが、学童や成人で運動が関係した新規の発症例も有り、他の原因食物と異なりユニークなタイプといえます。 成人になると乳幼児