日本では、憲法によって特定の宗教を信じる自由または一般に宗教を信じない自由が保障されている。信仰する宗教が“カルト”と呼ばれるものだったとしてもだ。しかし、カルトの教えが絶対であると信じる両親のもとで育てられた子どもたちは、信じる対象を限定されることが往々にしてある。そんな子どもたちはいったいどのような日々を過ごし、どのような大人へと育つのだろうか。 ここではジャーナリストの米本和広氏の著書『カルトの子』(論創社)より、「世界平和統一家庭連合(統一教会)」信者の両親のもとで育った女性の体験談を引用。生まれ育った環境に葛藤を抱き、悩み苦しむ二世の声を紹介する。(全2回の2回目/前編を読む) ※記事中に登場する人物の名前はすべて仮名です。 ◆◆◆ うちの家が一番まともと思えるほど、ひどい家庭ばかりだった ユキは統一教会に内心懐疑的だった。教典である『原理講論』には納得がいかなかったし、何より母
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