光を当ててがん細胞を破壊する「光免疫療法」を実施できる病院が、来年春までに全国で103施設となる見込みになったと、医薬品や機器の開発販売を手がける楽天メディカル(東京都)が発表した。2年前、世界に先駆けて日本で実用化された時は約20施設だったが、約5倍に拡大した。兵庫県内ではすでに実施している3施設を含め、計6施設に増える見込みだ。 光免疫療法は2020年11月、鼻、口、喉などの頭頸部がんが保険適用になった。再発のがんで、手術や放射線といった治療が効かない患者が対象となる。 県内では21年4月から取り組む神戸大病院(神戸市)に加え、今秋、神戸市立医療センター中央市民病院と県立がんセンター(明石市)で実施された。さらに姫路赤十字病院(姫路市)、兵庫医科大病院(西宮市)が新たに体制を整え、県立尼崎総合医療センター(尼崎市)も来年春までの導入を目指している。 県立がんセンターでは11月下旬、70