自らの意思で手足が自由に動かせない難病、筋委縮性側索硬化症患者のために、「意思の力」で家電のスイッチを入れることができる装置を、米子高専(鳥取県米子市)の加納尚之准教授(47)=電子制御工学科=が開発し、特許を取得した。視覚によって刺激を受けた際に検知される脳波を解析することで、意思を判断する仕組み。意思伝達が難しくなった患者の日常生活を支えるシステムとして期待される。 加納准教授は、鳥取大工学部の学生時代にALSの存在を知り、患者の意思疎通を手助けしたいと研究を開始した。当初は、視線やまばたきの数で意思を伝えるシステムの開発を試みたが、より明確に意思を判断できる脳波の解析に方針を変えて研究を進めてきた。 その結果、視覚などの刺激を受けた際に検出される脳波が3種類あることに着目。3種類の組み合わせを解析することで、患者の意思が判断できるプログラムの作成に成功した。 特許を取得した装置は、パ
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