兵庫県尼崎市の救急隊が交通事故で負傷した大学生を搬送中、新型コロナウイルスの陽性反応が出たため病院に受け入れを拒否され、大学生を事故現場に戻していたことが12日、市消防局への取材で判明した。大学生は約2時間後に別の救急車で搬送され、左足の骨折と診断された。市消防局の担当者は「コロナ禍で救急車の出動が増えており、可能な限りの対応をした」としている。 市消防局によると、5日午後11時50分ごろ、市内の国道2号でバイクを運転していた神戸市東灘区の男子大学生(21)が軽乗用車と接触して転倒。別のバイクを運転していた友人が119番した。