ブックマーク / science.srad.jp (12)

  • 岩手競馬で禁止薬物の検出が相次いだ問題、原因は寝床わらに発生したカビ | スラド サイエンス

    岩手競馬で出走馬から相次いで禁止薬物のボルデノン(筋肉増強剤)が検出される事件があったのだが、これが人為的なものでは無く、寝床わらに自然発生したしたカビをべた馬の体内で、ボルデノンの成分が合成されていたことが捜査の結果明らかになった(毎日新聞, 岩手日報)。 岩手競馬では2018年以降、なんども出走馬からボルデノンが検出されることがあり、原因不明のままレースの中止と再開を繰り返していたという。県競馬組合は2019年に「何者かが故意に摂取させた」として県警に告発、捜査が行われていた。 捜査関係者によると、ほとんどの厩舎では寝床にわらを敷いていたが、一部のわらには馬の排泄物が含まれ、カビが発生していたことが分かった。馬は寝床のわらをべてしまうことがあり、カビが馬の体内で反応し、ボルデノンの成分を生成する可能性があることが判明したという。県警は事件性は無かったと結論付けており、厩舎側は今後は

  • カルフォルニア州、下水処理水を飲料用として使うことを再検討 | スラド サイエンス

    マーケティングの観点から言えば、下水処理水を飲料水として販売することは難しいとされる。どうしても不潔な印象をぬぐい去れないためだ。しかし、カリフォルニア州では壊滅的な干ばつにより、先月から取水制限が行われるようになり、従来は避けられてきた下水処理水を飲料水として使用することが検討されている(The New York Times、The Horizon of Reason、Slashdot)。 ロサンゼルスでは2000年に下水再利用プラントを完成させたことがあったが、一般市民の反対により計画は凍結されたことがある。現在、この計画を復活させることを検討中だという。それにあたって当局は、オレンジ郡で行われている取り組みを市民に啓蒙しているという。オレンジ郡では精製水を直接市民に提せず、地下の帯水層に供給し、自然水によって薄める形で供給する形を取っている。これにより、市民には「精神的なバッファ」が

    foobar_nobody
    foobar_nobody 2015/05/16
    静岡(お茶)と愛媛(ポンジュース)の蛇口は心配無さそうだな。むしろ香川は一考の余地がある鴨。
  • 地球温暖化懐疑論者、化石燃料産業界から不適切な資金提供を受けていたことが明らかに | スラド サイエンス

    地球温暖化に関する法律の制定を妨げようとする米国の政治家らは、地球温暖化は人間の活動に起因するものではないと主張する一握りの科学者の研究結果を引用して、自分らの言い分に正当性を持たせようとしてきた。たとえば「地球温暖化はグローバルな科学的捏造である」と主張する共和党のJames M. Inhofe上院議員は、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのWei-Hock Soon博士による研究結果を繰り返し引用してその正しさを主張していた。 しかし、そのSoon博士に対し、New York Timesが「こうした主張の信憑性は疑わざるを得ない」と指摘する記事を出している(Slashdot)。 Soon博士は過去10年間に渡って化石燃料産業界から120万ドルの紐付き資金を受け取っており、2008年以降に発表した報告書のうち少なくとも11個では、都合の悪い利害対立を隠蔽していたとのこと。しかもう

  • 無能な人は自身の無能さに気付けないため自信過剰になる傾向がある | スラド サイエンス

    1999年、学術誌「Journal of Personality and Social Psychology」で「ダニング=クルーガー効果」なるものが紹介された。これは、「無能な人には己の無能さを認識するに必要な高い知見が欠如しているため、己の無能さを認識することができない」というものである。そのため、無能な人はその無能さに悩まされたり、混乱したり、慎重になったりすることはなく、むしろ不相応な自信を持ってしまう傾向があるのだそうだ(Slashdot、Pacific Standard)。 これは机上の空論ではなく、実際に行われた実験で証明されているとのこと。その人物が持ち合わせている知識や技術が、文章力や感情知能、論理的推論、銃の安全管理、討論、金融知識など何であろうと、いずれにしても無能な人は大概にして自分の能力を過剰に評価してしまうという結果が得られているとのこと。

  • フィアットクライスラーのCEO曰く、うちの電気自動車は買わないでほしい | スラド サイエンス

    フィアットクライスラーのCEO、Sergio Marchionne氏が同社の電気自動車フィアット500eについて、売れれば売れるほど赤字になるのでなるべく買わないでほしいと述べたそうだ(Reutersの記事、 The Daily Callerの記事、 家/.)。 フィアット500eはフィアット500の電気自動車版。フィアット500が17,300ドルなのに対し、フィアット500eは32,650ドルだが、Marchionne氏によれば1台売れるごとに14,000ドルの損失になるとのこと。このような価格になったのは、カリフォルニア州では自動車メーカが一定の割合のゼロ排出車両を販売する必要があるためだ。14,000ドルを価格に上乗せしてしまうと売れなくなってしまうので、赤字覚悟の価格設定になったらしい。クライスラーは2009年に破産して公的資金の注入を受け、その後フィアットの子会社となっている。

    foobar_nobody
    foobar_nobody 2014/05/25
    これって、普通に不当廉売で法律に引っかかったりしないのかな?
  • 除草剤の有害性を発表した研究者、メーカーからさまざまな嫌がらせを受ける | スラド サイエンス

    米国で最も使用されている除草剤「アトラジン」がカエルの雌雄同体化を起こすことを発表したバークレー大学のTyrone Hayes教授に対し、このアトラジンを販売するシンジェンタ社が、さまざまな手段で教授への攻撃を行っていたことが話題になっている(slashdot、The New Yorker記事)。 Hayes教授が訴えるところによれば、カンファレンスで講演を行う際に見慣ぬ人につきまとわれたという。その人物は公演中にメモをとったりHayes教授が「まぬけ」だと思われるような質問を浴びせていたという。また、誰かに電子メールを読まれているのではないか、誰かが自分の評判を落とそうと攻撃を仕掛けているのではないかといった心配もあったそうだ。実際、Hayes教授を検索エンジンで検索すると、「Tyrone Hayesは信用できない」といった宣伝バナーが表示されていたという。 さらに、Hayes教授の研究

  • カリフォルニア州の大気汚染物質、その4分の1は中国から飛来したもの、という調査結果が出る | スラド サイエンス

    北京大学のJintai Li氏らの研究チームが、米国向けに中国で生産された消費製品に対する生産排出量と排出量を測定した。その結果、中国における2006年のスモッグのうち17~36%が輸出用品を作る工場が原因であったことが分かったそうだ(NewScientist、AFPBBニュース、slashdot)。 同チームが大気圏モデルと前出の排出データを組み合わせてシミュレーションした結果、汚染された大気はシアトルからカリフォルニア南部へ運ばれていることが分かったという。2006年の特定の日のデータでは、米国西部上に発生した硫酸塩スモッグの4分の1が、「中国における米国市場のための生産」によるものであるという計算結果が出たとしている。

  • 量子コンピュータは本当に「速い」のか | スラド サイエンス

    昨年、カナダのD-Wave Systems社が量子コンピュータ「D-Wave Two」を発売した。「量子コンピュータ」を名乗ってはいるものの、量子コンピュータの主要技術である「量子ゲート」を使用していないため、これが当に「量子コンピュータ」であるのかは議論されている。 このD-Wave Twoについて、BBCがその性能に疑問を呈している。期待された性能に届かない場面があり、いくつかのテストでは標準的なデスクトップPCよりも遅いことがあったという(BBC、GIGAZINE、NewScientist、slashdot)。 D-Wave Systems側はこれについて、「ベンチマークテストによっては量子コンピュータによる高速演算の恩恵を受けられないものもある」とし、一部のテストについて性能が悪いことは認めているようだ。

  • 夜更かしは免疫システムにも悪影響 | スラド サイエンス

    夜遅くまでの仕事やシフト勤務、時差ぼけが身体によくない理由がまた一つ見つかったそうだ。テキサス大学サウスウエスタン医学センターの研究チームが体内時計の狂いが免疫システムの狂いを生むことを明らかにしたという(ScienceNow)。 このチームは免疫細胞の発達に関わるタンパク質NFIL3とT細胞サブセットであるTh17細胞との関係を研究していたとのこと。Th17細胞は炎症状態を引き起こす細胞であり、通常レベルでは我々を細菌感染や真菌感染から守ってくれるが増えすぎると炎症系の疾患を引き起こしてしまう。研究ではNFIL3レベルを上げるとT細胞のTh17細胞への変化を防ぐことができると突き止めたとのことで、NFIL3がTh17細胞を制御していることが明らかになった。 さらに研究チームは体内時計に関連する遺伝子とNFIL3を発現するNfil3遺伝子が密に関わっていることも突き止めたとのこと。体内時計

  • 「鳥人間コンテスト」の危うさ、OBが指摘 | スラド サイエンス

    毎年の風物詩ともいえる読売テレビ主催の「鳥人間コンテスト」について、実際に過去に参加し、現在もOBとして現役世代を支える立場の大貫剛氏が、その危うさについて自身のブログで警鐘を鳴らしている。 大貫氏によれば、「鳥人間コンテスト」という「番組」と「大会」が別のものであり、事故については大会出場者の自主責任であるという一般的な見方は間違いであり、『大会運営全体が読売テレビの「視聴者参加型番組」の制作であり、大会参加者にはほとんど自主的な権限がない』と指摘。過去の事故についても読売テレビの「お願い」より公表されないままに終わっているとしている。 実際に、過去の事故についても2007年に起こった事故の訴訟について、年6月に「女性自身」誌で『鳥人間コンテストを提訴「落下の衝撃で動けない身体に…」』という報道があるまでは公にされたケースはこれまでほとんどなく、大貫氏によれば2006年にも後遺症を伴う

  • 幹細胞からの「脳に似た組織」の作製に成功 | スラド サイエンス

    オーストリア科学アカデミー分子生物工学研究所の研究者らが、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って人間の脳に似た豆粒大の組織を作り出すことに成功した。大きさは直径4mmとエンドウ豆大で9週齢胎児の同じ大きさだという(BBC News、Ars Technica、WSJ、MSN産経、家/.)。 人間のiPS細胞を神経系の細胞へ変化させ、培養液をかき混ぜるなどしながら培養したところ、20〜30日後に神経細胞が組織化され「脳のオルガノイド(組織構造体)」と呼ばれる極めて小さな構造組織になったという。この脳組織には既に脳の領域があり、脳の最大部分を占める「大脳皮質」や、脳脊髄液を生産する「脈絡叢」などが認められた。またニューロンの活動も活発だったという。オルガノイドが直径4mmに達すると成長はストップ。10カ月間培養を続けてもこれより大きくならなかったという。研究者によれば、循環システムが欠如してい

  • 電磁力を使って推進剤なしで衛星の位置調整を行う「電磁推進システム」 | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーション(ISS)で新しい推進システムのテストを行っている。この新しい推進システムは「電磁推進技術」なるものを用いており、従来のようなロケットや推進剤を必要としないという(gizmag、家/.)。 この推進システムは「Resonant Inductive Near-field Generation System、共振誘導近接場生成システム(RINGS)」と呼ばれており、電磁石を使って衛星どおしの位置を調整するというものらしい。この技術が実用化されれば、衛星の耐用年数を延ばすことができるだけでなく、複数の衛星を編隊飛行させることができるとしている。 複数の衛星の連携が実現できれば、複数の衛星にから一つの大きな望遠鏡を作り出すといった運用が出来、大規模な衛星と同等の大規模プロジェクトが実行できるのだという。だが、衛星を所定の位置に保つためには推進剤が多く必要だったことから、これま

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