「家を建てるだけならITは必要ない」---。大和ハウス工業の加藤恭滋執行役員情報システム部長はこう話す。その通りだ。最近では、スマートハウスのように、ITを駆使した住宅が脚光を浴びてはいる。とはいえ基本的には、「住み心地」や「デザインの良さ」、あるいは「耐久性」などが、住宅における魅力の大部分を占めるだろう。同社が商品そのものの売り上げを伸ばすのに、ITが果たす役割は一見小さいように思える。 しかし加藤執行役員は、「顧客とのコミュニケーションにITは欠かせない」と続ける。なぜ顧客とのコミュニケーションが必要かというと、大和ハウスが住宅販売を、単なるモノ売りとは見ていないからだ。 注文住宅の場合、顧客が選択できるパーツはキッチンや壁紙、タイルから屋根に至るまで多岐にわたる。大和ハウスが管理するパーツは900万点に上るという。間取りやデザインなどを含め、顧客自身の知識だけで全てを決めるのは難し
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