みずほフィナンシャルグループ(FG)は12日、大学を卒業して一定期間がたった既卒者も新卒扱いとして採用活動を行う方針を明らかにした。13年春入社の採用から実施する方針。早ければ12年春入社に前倒しする可能性もある。未曽有の就職難で就職先未定のまま卒業する大学生が増加していることを受けて、政府が経済界に対し、卒業後3年以内の既卒者は新卒と同様に扱うよう求めている。商社や地方銀行などで受験資格拡大の取り組みが始まっているが、採用人数の多いメガバンクでは初めて。 みずほFGは、卒業後2〜3年の既卒者を新卒と同じ基準で選考する方向で検討を進めている。採用機会を広げることで、有能な人材の確保を目指す。 今春卒業予定の大学生の就職内定率は、昨年10月1日時点で57.6%と過去最低の水準。既卒者になると就職活動がいっそう厳しくなるため、政府は卒業後3年以内の既卒者は新卒とみなし、採用対象に含めるよう