まるで宇宙へ旅立つかのように空を向いた線路が、三重県四日市市に存在します。ある目的でそうなっていますが、2017年現在、ここが日本で唯一になりました。 現役で「開閉」する日本唯一の鉄道橋 「宇宙への発射台」のような三重県四日市市の末広橋りょう(1分8秒)。 線路が、まるで「宇宙への発射台」のような場所があります。三重県四日市市の千歳運河にかかる末広(すえひろ)橋りょうです。貨物列車が走る、JR関西本線の通称「四日市港線」と呼ばれる線路の途中にあります。 この橋は水面から近く、そのままでは船の行き来が困難。そこで橋げたの一部を跳ね上げられるようにし、船も列車も通れるようにしたもので、「可動橋」と呼ばれます。列車の通過時刻が近づくと橋げたが降りて「線路」が出来上がり、貨物列車が通過していきます(最初から降りたまま列車が通過していく場合もあり)。 現役で“開閉”している鉄道用の可動橋は、日本でこ