前回の続きです。 けいじゅん(弟子の尼)の幽霊に連れて行かれたうんいち(座頭)はどうなったのでしょうか? 前回同様、『曽呂里物語』は、ここに載せれる画像が無かったので、オリジナルをご覧になりたい方は、下のリンク先でご確認くださいね。 www.wul.waseda.ac.jp 【翻刻】 かの れうの戸をうちよりつよくさして。あくる日ハ外へも出 さすさてくれぬ。うんいち気つまりいかゝすへきとおもひな からすへきやうもなし。めうけつにぎやうしのかねのをとし けれハ。ぎやうしにあひてかへり候ハんまゝ。あなかしこよそへい つる事有まじといひていでぬ。さていかゝしていでんとあた りをさぐりまハしけれハ。いかにもきびしくとちめけれ ば出ることもならす。夜あけてけいじゆんハかへりぬ。かく する事二夜なり。そのうちに食物たへてめいわくのあ まりに。三日めのあかつきぎやうしに出けるうちに。れう の戸をあらゝか