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ここ数年は、電気グルーヴ、川辺ヒロシとのユニットInKで精力的に活動をしてきた石野卓球。彼がソロとして『TITLE #1』『TITLE #2+#3』から6年ぶりの新作ミニ・アルバム『CRUISE』を完成させた。ミニ・アルバムといってもフル・アルバムと遜色ないほど中身は濃い。テクノ、ミニマル、テックハウス、アシッドハウスといったサウンドを、彼の持つ鋭い感覚で昇華したダンス・ミュージックがずらり。毎週末にDJを行なっている彼のプレイ、今のクラブ・ミュージックのムードを伝えつつ、単にフロアライクなものだけに留まらない、さまざまな風景を見せていく音楽性は、まさにサウンドのショート・クルーズという言葉がぴたりと当てはまる作品といっていいだろう。
[interview] 石野卓球の6年ぶりのソロ作『CRUISE』が素晴らしい。100%混じりけなしのテクノ・アルバム。基本に立ち返ったようにシンプルで力強い、贅肉を徹底的に削ぎ落としたストイックなダンス・ビート。クラブ・ユースを考え、徹底的に低域をブーストした音質も最高。奇を衒ったところのない、時流に媚びるわけでもない正統派の作りだが、きちんと〈いまの音〉になっている。音楽シーンのあり方も大きく変容しつつあるいま、音楽性、音質ともに、これだけ妥協のない作品をメジャー・レーベルから出したことは、とてつもなく大きな意義がある。8月28日は恒例の〈WIRE〉も開催。その不屈のテクノ魂に脱帽だ。 インタヴュー(1)へ
8月18日にリリースされた「CRUISE」は、石野卓球にとって実に6年ぶりとなるオリジナルソロ作品。コンパクトなミニアルバムという体裁をとっているが、そこには彼がDJという目線からさまざまな出演イベントで体験してきたパーティの楽しさが反映されており、かつ過去作品とはひと味違った見晴らしの良さも感じさせてくれる。 ナタリーでは今回、石野卓球にロングインタビューを敢行。この作品についての話を訊くとともに、8月28日に横浜アリーナで開催される屋内レイヴ「WIRE10」について、さらには彼が考えるパーティの楽しみ方や、ミックスCDの存在意義などについてたっぷりと語ってもらった。 取材・文/橋本尚平 撮影/中西求 iPodで聴くリスナーが圧倒的に多いから意識しないと ──6年ぶりのソロアルバムとはいえ、その間も卓球さんはDJを精力的にやっていましたし、電気グルーヴやInKなどでの活動もあったので、あ
Home > Features > Interview > interview with Takkyu Ishino 2010年のテクノ・クルージング――石野卓球、ロング・インタヴュー 石野卓球は、控えめなスタンスを貫いている。地味な卓球は、以前にも経験している。あれはたしかに『ベルリン・トラックス』の頃だったか。 『クルーズ』は、しかしあの頃の張りつめた緊張感ともまた違う。控えめだが、音の向こうにリラックスした卓球が見える。そしてその佇まいからは無垢なものを感じる。それは彼と出会ってそれなりに深く話したことがある人なら知っている彼の音楽への純粋な気持ちである。サーヴィス精神を忘れないこの男は、そうした彼の本性を包み隠すようなトリックも楽しんできているが、『クルーズ』にはそれがない。『スロッビング・ディスコ・キャット』のギャグもないし、『タイトル』の深い密室感もない。毒舌も女装もなければ歌
2004年リリースの「TITLE#1」「TITLE#2+#3」以来、約6年ぶりのオリジナル作品となる今回のミニアルバムのタイトルは「CRUISE」に決定。卓球のテクノDJという側面にフォーカスした、世界基準のトラック6曲を収録している。 ミニアルバムながら収録時間は40分を超える充実の内容。ジャケットには卓球本人が撮影したカモメの写真が使用されている。また、アートディレクションはALTZ「V4」やHiGE「D.I.Y.H.i.G.E.」などのCDジャケットデザインやECD「ホームシック」といった書籍の装丁で知られるデザイナー、前田晃伸が手がけている。 さらに、ミニアルバムの詳細発表にあわせオフィシャルサイトのデザインもリニューアル。こちらも前田がデザインを担当しているので、ぜひチェックしてみよう。 「CRUISE」収録曲 01. Feb4 02. Spring Divide 03. Spi
今月出た「BUBKA」を読んでみたら、篠原ともえがインタビューを受けていた。 聞き手は吉田豪。整形疑惑や、2001年3月に台湾で起きた「あの騒動」についてもきっちり触れてたり、深田恭子との仲良しっぷりがガチであることを掘り下げて訊いたりしてて、かなり読み応えある内容だったが、個人的に興味を引かれたのは電気グルーヴの石野卓球とのエピソードである。 忘れてる人もいるだろうが、篠原ともえは、もともと石野卓球のプロデュースでCDデビューを果たし、そのプロモーションで「HEY!HEY!HEY!」などに出演したのをきっかけにブレイクしたという経歴の持ち主である。 ・デビュー前、「どういうのを歌いたいの?」と聞かれて「今井美樹系」とか答えたら、「自分のキャラ考えてから言え」と怒られる。それで貰った曲が「クルクルミラクル」。「えーっ、私違うのに!」と言いながら歌ったら、絶妙のフィット感。 ・いきなり顔をな
00年代もラスト・イヤーとなった今年、電気グルーヴが結成20周年を迎え、めでたくグループとしてハタチとなったわけです。テクノを軸としたエッジーなサウンド、笑える要素やシニカルな目線も込められた歌詞。石野卓球、ピエール瀧が作り出す、強力な磁場を持った世界観は、まさにネバー・エンディング・ストーリー状態。では20周年を記念して、彼らの濃〜い歴史を駆け足でひも解いていこうじゃないですか。 そもそも電気グルーヴは、有頂天のケラ(現:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)が主宰していたインディ・レーベル、ナゴムレコードから作品を発表していた“人生”が前身。〈♪キンタマが右によっちゃった〉という、1度聴いたら2度と耳から離れることのない歌詞が鮮烈な「オールナイトロング」をはじめ、数々の名曲を生んだ人生が89年に解散し、石野卓球、ピエール瀧を中心に電気グルーヴは結成される。90年6月にインディでアルバム『662
‘89年に、石野卓球とピエール瀧が結成した電気グルーヴ。ダンス・ミュージックをベースにしたエレクトロニック・サウンドと、ユーモアや毒気を含んだ歌詞の世界を融合させ、独自の音楽性を打ち出してきたユニットだ。'08年には、8年間の沈黙を破り、『J-POP』と『YELLOW』という2枚のオリジナル・アルバムを立て続けに発表。ライブ・ツアーも行い、全国のファンを喜ばせたばかりだ。 そんな彼らが、今年ついに結成20周年を迎えた。それを記念してリリースされるアルバムが、ここにご紹介する『20』だ。本作に収録されている楽曲は、ダンス・トラックをベースにした前2作とは異なり、ボーカルを全面にフィーチャーしたニューウェイブ・ポップが中心。その曲調や歌詞は、祝福ムードに満ちたものというよりも、聴けば聴くほどストレンジ・ワールドの奥深くへと誘われるようなものとなっている。 リスナーの予想を良い意味で裏切るアニバ
二部最終回という事で企画された嘘満載の総集編の一環で、第一回放送でのお薦め曲として紹介 曲前で「Mr.BOO! インベーダー作戦のテーマ」と紹介されたが、放送では「Mr.BOO!」のテーマ曲である本曲が流れた
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