エンザロ・ジコ普及セミナー 岸田さんが始めたエンザロ・ジコのプロジェクトは、各地に広がっている。エンザロ村には、ジャフェス・アリンゴさん(男性)とダワリ・オナヤさん(女性)という2人の技術指導者がいて、要請があれば各地に出かけていく。 エンザロ村の70キロほど北にあるムカラニャ村でも、エンザロ・ジコ普及のためのセミナーが開かれていた。セミナーの主催者側は、岸田さん、アリンゴさん、ダワリさんの他に、地区の公衆衛生官のマリステラ・シミウさん(女性)と、西ケニア州の保健担当官で岸田さんの補佐をするハロン・アユグさん(男性)。受講するのは近隣の村の28グループ(婦人グループ、青年グループ、自助グループなど)の代表者。 セミナーは3日間で、1日目はエンザロ・ジコの効用について説明し、岸田さんたちが実際に村のどこかの家でかまどを1つつくってみる。2日目は、受講者が3つのグループに分かれて、自分た