我が国の不動産投資市場は拡大を続け、特に不動産証券化の実績は、平成19年度までの累計で約42兆円にのぼっています。このような不動産投資市場の拡大は、優良な都市ストックの形成に寄与するとともに、不稼働不動産を稼働させるなど不動産の有効な利用につながっていると考えられます。 優良な不動産ストックを長期にわたって維持・形成するためには、国内外の年金や、SWF、個人資産などの長期安定的な資金が不動産市場に投資されることが必要です。しかし、近時、我が国不動産投資市場においては、世界的な資金の流れから日本が取り残されていることが指摘されており、我が国の不動産市場へ国内外の長期安定的な資金を呼び込むことの重要性が改めて強く認識されています。 このため、国土交通省では、我が国の不動産市場へ投資を拡大することが、我が国の社会・経済にどのような意義・効果を有しているかを改めて整理するとともに、我が国不動産市場