「少し変更するだけだから…」。ユーザーや、仕様策定に携わるITエンジニアは、こういう言葉で、変更作業を担当するITエンジニアに、仕様変更の指示を出しがちだ。この言葉からは、「変更による影響は、軽いものだと思いたい」という、指示する側の気持ちが透けて見える。 しかし、変更の影響を軽く見てはいけない。システムは内部で深く関連し合っていて、1カ所の変更が多くの箇所に影響を及ぼすからだ。また、変更することで新たに作りこまれるバグが発生するといった、品質面での影響も考慮しなければならない。 そのため、たとえ影響が少ない場合であっても、その範囲が限定的であることを調査・確認したり、ドキュメント類を修正したりしなければならない。ユーザーや上級SEにとっては大したことがない変更でも、変更作業の担当者には大変な作業なのである。影響は、変更する上でかさむ作業量だけにとどまらない。 また、川が上流から下流に行く
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