レイヤー3スイッチはVLAN機能とルーティング機能を持つ。VLAN機能は、ポートもしくは接続される機器にIDを割り振り、IDごとのネットワークを構成する。図のように、ポート単位でIDを設定したVLANを「ポートVLAN」と呼ぶ。 VLAN機能は、VLAN IDという識別情報を設定すると有効になる。すると、MACフレームの届く範囲を同じIDで構成される機器同士だけに限定したLANスイッチとして振る舞うようになる。例えば、MACアドレスを調べるために全ネットワーク機器にMACフレームを送るARP、MACアドレステーブルに記録されていない機器あてのMACフレームなどは、送信元のVLAN IDと同じIDの機器にしか届かなくなる。この論理的に区切ったネットワークの一つひとつがそれぞれ別のVLANとなる。 VLAN機能のメリットは、物理的な構成を大きく変えずにMACフレームの届く範囲を狭められることだ
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