写真●主なプロジェクトメンバー。左から順に、ニッセイ情報テクノロジーの望月洋平氏、高倉禎氏、日立製作所の加藤雄一朗氏 ニッセイ情報テクノロジーは大規模なシンクライアントシステムを構築し、2010年10月1日から利用を開始した。アプリケーションを仮想クライアントのサーバーに配信、それをシンクライアント(PC)に画面転送するものである。 利用開始当初は、同社でシステム基盤の設計や構築を担当する約1000名のITエンジニアが、WebブラウザーやOfficeソフトウエア、決済システム、勤怠管理システム、グループウエア(Lotus Notes/Domino)など10種類ほどのアプリケーションを利用する。段階的に利用者を増やし、最終的には対象を全社員と協力会社の社員の計1万人に広げる計画である。 採用したソフトウエアやハードウエアは、比較的新しいものが多い。例えば、仮想クライアントの構築ソフトは201