続けざまに言及してしまって大変恐縮なのですが、先日リンクするだけしていたしあわせのかたちさんの追い抜いちゃった人たちというエントリについて、メモしておきます。 あらゆる労働は<わたし>という主体には、「見合わない」というかたちで認識される。(...) 「三次元異性との恋愛は、こちらが支払う努力に対して対価が見合わない」ということと、「いまの労働は、私の支払う(支払った)努力に対して対価が見合わない」ということは、同じである。どちらも「社会的行動は等価交換されるべきだ」という個人主義、近代主義、資本主義上の奇習を、普遍的で当然の前提だと脳内に組み込まれているのだ。(...) 一般的に二次元萌えの非モテやニートは、個人主義や近代主義や資本主義に「追いつけない人」という理解をされている。しかし私は(内田樹と同じく)そうは思わない。彼らは個人主義、近代主義、資本主義を「追い抜いてしまった人」なのだ