タグ

ブックマーク / number.bunshun.jp (18)

  • “ケンカ番長”井手口陽介の成長記。遠藤のパス、今野の動きを盗んで。(佐藤俊)

    「あいつ、すげぇな」 オーストラリア戦の帰り、ファンやサポーターが井手口陽介のことをそう口々に語っていた。鋭い出足で相手のボールを噛みつくように奪い、攻撃では勝利を決定づける得意のミドルシュートを披露した。まさにヒーロー的な活躍で、日ロシアW杯へと導いたわけだが、彼はいきなりポンとその試合に出て、輝いたわけではない。 初めて井手口を見た3年前から、彼はただ者ではない雰囲気をプンプンと発していた。 井手口から初めて“違い”を感じたのは、AFC U-19選手権ミャンマー2014に出場した時だった。エース南野拓実を擁するU-19日本代表に井手口は18歳で招集され、川辺駿や坂井大将とボランチのポジションを争っていた。初戦の中国戦は後半から出場すると、続くベトナム戦ではスタメン出場を果たした。 その試合、井手口は高温多湿の中でほとんど止まることなく走り回り、ロスタイムにゴールを決めた。決勝トーナ

    “ケンカ番長”井手口陽介の成長記。遠藤のパス、今野の動きを盗んで。(佐藤俊)
  • ハリルを支えるスタッフ6人に聞く。皆さんの担当業務って、何ですか?(二宮寿朗)

    ハリルホジッチ監督は言う。「準備がすべて」であると。 その準備はいかになされているのか? 完璧主義者たる監督を支える、6人のコーチ陣の仕事ぶりに迫った。 Number928号(2017年6月1日発売)から全文掲載します! 完璧な準備――。 ヴァイッド・ハリルホジッチがよく口にするワードである。 「私はすべてをプログラムして、すべてをオーガナイズしてやっていく。選手が我々のところに来たときには、準備してきたものをやってもらって向上させるだけだ」 東京・郷にあるJFAハウスには、ハリルホジッチ専用の監督室が用意されている。ホワイトボードには選手名や、出場予定の試合スケジュールが書き込まれ、大型テレビには試合が流れている。 その監督室の隣に、コーチングスタッフ専用の部屋がある。ここが「完璧な準備」の最前線基地となっている。 メンバーは6人。コーチにジャッキー・ボヌベー、リオ五輪代表監督を務めた

    ハリルを支えるスタッフ6人に聞く。皆さんの担当業務って、何ですか?(二宮寿朗)
  • 全校生徒800人で、野球部は10人。不来方の快挙は危機の裏返しだ。(氏原英明)

    たった10人の部員が躍動する姿に、見ていた人の多くが感動を覚えたに違いない。 センバツ5日目の第3試合に、21世紀枠で出場の不来方(岩手)が登場した。静岡に3-12で敗れたものの、今年のWBCメンバー・増井浩俊を生んだ強豪校に対して、真っ向から挑んだ姿を称賛する声は多かった。 強豪を相手に臆することなくフルスイングを心掛け、9安打を放ち3得点を奪った。送りバントを多用せず、果敢に攻めていった姿勢は評価されるべきだろう。1点を先制した後は劣勢になって12失点を喫したが、彼らの戦いぶりは勇ましかった。 部員10人の挑戦には、勝敗だけでは片づけられないものがあったのだ。 しかし、彼らの挑戦が伝えたメッセージは感動だけではなかった。10人の部員しかいない高校が甲子園に出場した。このことは何を意味しているのか――。 「部員10人」と聞けば、生徒の少ない学校で数少ない部員を集めて努力し、21世紀枠の代

    全校生徒800人で、野球部は10人。不来方の快挙は危機の裏返しだ。(氏原英明)
  • 原口が左を守り、久保が右で決める。そして、全ての中心に今野がいた。(戸塚啓)

    田圭佑の指定席だった右サイドに定着しつつある久保裕也。ベルギーリーグでも絶好調で、ステップアップが噂されている。 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督と彼の仲間たちが、近未来の日サッカーに輝かしい何かをもたらすとしたら──現地時間2017年3月23日のUAE戦は、このチームのターニングポイントと位置づけられることになるかもしれない。 難しいゲームになる材料は、行列ができるほどに多かった。 昨年11月のサウジアラビア戦を最後に、およそ4カ月の空白期間があった。それなのに、UAE戦に向けた準備は実質的に2日しかなかった。 対日の特別な戦略として、UAEは試合会場を変更してきた。4万人強の収容人数を誇るアブダビのスタジアムではなく、観衆の熱が伝わりやすいコンパクトな空間へ舞台を移したのである。 さらに加えれば、攻撃のタクトをふるうオマル・アブドゥルラフマン(以下オマル)は、日を迎え撃つハザ・ビ

    原口が左を守り、久保が右で決める。そして、全ての中心に今野がいた。(戸塚啓)
  • 青木宣親がWBC前に話していたこと。オランダ戦の苦労は、必ず後で効く。(生島淳)

    WBCの開幕前に、フロリダに飛んだ。 「侍ジャパン」の中で、唯一のメジャーリーガー、青木宣親に大会に臨むにあたっての意気込みを聞くためだった。 青木は2006年、2009年の大会に出場し連覇を経験。特に2009年には卓越した打撃技術を見せ、その活躍がメジャーリーグにつながったと私は思っている。 今回、たったひとりアメリカから駆け付けた青木は「男気」に溢れている。その真意を確かめておきたかったのだ。 インタビューをすると、話は単なる意気込みの話ではなく「WBCで勝つための組織論」へと発展していった。 メジャーリーグではワールドシリーズも経験している青木だが、WBCには独特の雰囲気があるという。 「緊張感はものすごくあります。それを『楽しもう』とか、簡単には言えないほどです」 「WBCでは、苦労することが必要なんだと思う」 日は第1回、第2回ともに、頂点への道のりの中で手痛い敗戦を喫している

    青木宣親がWBC前に話していたこと。オランダ戦の苦労は、必ず後で効く。(生島淳)
  • 待ち望んでいた風間監督との出会い。佐藤寿人は第2の憲剛、嘉人になる。(佐藤俊)

    赤いユニフォームを着た佐藤寿人には、まだ率直に言って違和感がある。しかし、試合になればチームのために全力でゴールを狙う男なのだ。 昨シーズン、J2に降格した名古屋グランパス。 20名の選手がチームを去り、逆に18名の選手が新加入してきた。風間八宏新監督の下、J1昇格に向けて新しいスタートを切ったわけだが、その中で今シーズン、キャプテンを任されたのが佐藤寿人である。 バラバラになったチームにいろんなクラブから多くの選手が集合し、そのチームを取りまとめるのは簡単なことではない。さらに風間メソッドともいえる独特の戦術を消化するのは大変だろうなぁと思いきや、沖縄キャンプでの佐藤の表情は明るかった。 「もう、すっかりチームに慣れました(笑)。もともと知っている選手がいるし、対戦した選手も多い。若い選手とはそんなに接点がないですけど、残った選手も加わった選手もここで結果を残したいという強い想いを持って

    待ち望んでいた風間監督との出会い。佐藤寿人は第2の憲剛、嘉人になる。(佐藤俊)
  • あの青木宣親、和田毅も驚いた!野球人口減少を止めるイベントとは?(氏原英明)

    宴もたけなわ、という表現はおかしいか。 1年のシーズンを締めくくるかのように、全国各地にプロ野球選手が散らばり、野球教室イベントに参加している。年内最後の仕事とばかりに、日米を問わずプロ野球選手たちが野球少年に手ほどきをみせる姿に、彼らのプロフェッショナリズムを感じる季節だ。 中でも、一風変わった少年野球のためのイベントを先日取材する機会に恵まれた。 その名も「Hello! WASEDA“プレイボールプロジェクト”~野球を始めよう、楽しもう、学ぼう~」。早大硬式野球部OBの有志たちが集まる、新しい形の野球教室だ。 参加したのは、アストロズの青木宣親やソフトバンクの和田毅、DeNAの須田幸太、日ハムの斎藤佑樹、有原航平、ロッテの中村奨吾ら。 あまりに豪華な大学OBの登場に驚くが、参加した彼らですら「野球の楽しさを再確認した」と口を揃えた新機軸の野球観を広めることこそがこのイベントの狙いだ。

    あの青木宣親、和田毅も驚いた!野球人口減少を止めるイベントとは?(氏原英明)
  • 最年少15歳で阪神に指名と、その後。辻本賢人、再挑戦の日々に悔いなし。(酒井俊作(日刊スポーツ))

    久しぶりに彼と会ったのは夏の盛りだった。兵庫・芦屋の焼き鳥屋で知人と飲んでいると、不意に姿を見せた。あどけない表情は消え、あごひげを蓄え、ハンチング帽がすごく似合う。貫禄すら漂い、すっかり大人の男に変わっていた。 「あの後、どうしていたんだ? 」 柔らかい関西弁は相変わらずだった。懐かしさもあって、つい聞き込んでしまう。無理はない。彼と長々と話したのは、もう7年前なのだ。日付も克明に覚えている。'09年10月1日。広島カープを取材していた昼すぎ、携帯電話が鳴った。 「お世話になりました。俺、トライアウトを受けます。まだまだ頑張ります」 そうか、ダメだったのか……。辻賢人が阪神にドラフト8巡目で指名されたのは'04年秋だった。無名どころか、中学3年の学年にあたり、ドラフト史上最年少の15歳で指名されると世間は驚き、一躍、脚光を浴びた。在籍5年間の奮闘実らず、タイガースを戦力外になった。前向

    最年少15歳で阪神に指名と、その後。辻本賢人、再挑戦の日々に悔いなし。(酒井俊作(日刊スポーツ))
  • シメオネ「お前ら、泣くんじゃねえ」。CL決勝、守れなかった最後の命令。(弓削高志)

    「運命だった」 A・マドリーの指揮官ディエゴ・シメオネは、試合後に意外な言葉を吐いた。徹底した実利主義を貫く彼が、まさか運命論者だとは思ってもみなかった。 ミラノで行われた今季の欧州チャンピオンズリーグ決勝で、A・マドリーはPK戦の末に敗れた。11度目の優勝を決めた勝者は、同じ首都マドリードのR・マドリーだ。 今年も欧州を征服したのは、スペイン勢だった。 史上初の“マドリード・ダービー”となった2年前の大会ファイナルも、R・マドリーが延長戦の末に劇的な逆転勝ちを収めた。昨年大会準々決勝での再戦でもレアルに屈したアトレティコにとって、今回のファイナルにかける執念には並々ならぬものがあった。 決戦の舞台は、シメオネとレアル監督のジネディーヌ・ジダンが、セリエAでの現役時代に鎬を削ったカルチョの殿堂“サン・シーロ”。試合の数日前には、レアルのMFベイルが「アトレティコの選手は誰一人としてレアルで

    シメオネ「お前ら、泣くんじゃねえ」。CL決勝、守れなかった最後の命令。(弓削高志)
  • 菊池涼介の守備を作る「脱力と無音」。ヒーローは“飛んで”やってくる。(前原淳)

    子どもたちのヒーローは、飛んでやってくる。広島投手陣のヒーローもまた、飛んでやってくる。 一二塁間へ、二遊間へ、抜けそうな当たりを、まさに飛んで止めるのが菊池涼介という名のヒーロー。広島ファンの子どもだけではない、広島投手陣のヒーローでもある。誰もが抜けたと思った打球を何度も止め、そしてアウトにしてきた。 快音とともに対戦相手のファンの歓声が上がる。だが、菊池の耳には、その声は入ってこない。「打者が打つ瞬間から何も聞こえないんです」と、音のない世界に1人いる。 守備のとき、菊池は「脱力状態」にあるという。ほぼ直立状態で構える。決して低くはない。投手の投球モーションと同時に、定位置から1歩、2歩と動き始める。配球だけでなく、打者の癖や傾向、その日の状態、打席でのスイング軌道などさまざまな情報から判断する。 「無でやっているときに、ひらめくことがある。第六感です。(ポジショニングは)球種やコー

    菊池涼介の守備を作る「脱力と無音」。ヒーローは“飛んで”やってくる。(前原淳)
  • バーディー映画化で岡崎役は誰に!?プロデューサーが話してくれた舞台裏。(井川洋一)

    「初めまして。ジェイミー・バーディーのエージェントからあなたの名前を聞いたんだけど、もし彼の映画について興味があれば、一度話をしませんか?」 エイドリアン・ブッチャート氏から突然のメールを受け取ったのは、レスターの優勝がいよいよ現実味を帯び始めてきた4月上旬のことだった。 文字通りのシンデレラストーリーを歩むバーディーの半生がハリウッドで映画化されるかもしれないという話は、昨年末ぐらいから現地メディアで報じられていた。その発案者であるブッチャート氏は、アメリカ西海岸の映画の都で活躍する英国人の脚家兼プロデューサーで、『GOAL!』と『GOAL! 2』で興行的な成功を収めている。 「映画では、ジェイミーの相棒である岡崎慎司も重要な役回りになる予定です。もし可能なら、彼の役に合いそうな日人俳優を教えてもらえると嬉しいのですが」 エリートとは対極にある選手の立身伝に日人選手も大きく関わると

    バーディー映画化で岡崎役は誰に!?プロデューサーが話してくれた舞台裏。(井川洋一)
  • 最近の白鵬の相撲を丁寧に批判する。能町みね子が「最強」に望むこと。(能町みね子)

    横綱・白鵬の相撲に対し、批判の声が増しています。私自身にもその思いは強くなっています。 今年の春場所千秋楽。優勝のかかった結びの一番で、日馬富士を相手に立ち合いで左に大きく身体を躱し、「変化」で勝ったのは記憶に新しい。館内には前代未聞の大ブーイングが起こり、それに気圧されるように白鵬は土俵下でのインタビューの最中に相撲内容について謝罪し、ついには泣いてしまうという異常事態が起こりました。 白鵬の相撲内容が批判されること自体は、以前から珍しくない。しかし、問題の春場所を終え、夏場所になって批判はさらに大きくなったように感じます。 まず一点は「カチ上げ」。カチ上げは来肩から腕全体で相手の身体にぶち当たって身体を起こす技です。しかし白鵬は肘の鋭角の部分で殴りつけるようにすることが多く、ほぼ肘打ちです。 原稿執筆時点(夏場所10日目)で、立ち合いで顔を目がけた「カチ上げ」を試みた取組が3番(宝富

    最近の白鵬の相撲を丁寧に批判する。能町みね子が「最強」に望むこと。(能町みね子)
  • 「プレッシャーのない仕事などない」最下位・湘南の曹監督、奮起の言葉。(曹貴裁)

    Jリーグの監督は、目の前の試合に対してどんな準備をし、結果をどう受け止め、そしてどんな思いで次の試合に向かうのか……。 連載では、湘南ベルマーレを率いる曹貴裁監督が、試合に臨むまでの過程を記した前週の日記と実際の試合結果を受けての胸中を同時に紹介。 悩み、考え、決断する監督のリアルな声を毎週お届けします! 今週の日記に綴られたのは、「攻撃を意識して臨んだ福岡戦」の内実です。 FC東京戦に敗れ、改めてこのゴールデンウィーク3連戦をデータで振り返ると、この3連戦の前までは得点自体も少なくなく、ペナルティエリアに進入する回数はリーグ6位、アタッキングサードの30mラインに進入する回数も7位という順位だった。ただこの3試合に関してはそれら攻撃のデータが著しく下がり、14位前後になっていた。一方の守備はここ5試合で2失点と、最後のところで相手の攻撃を止めることやプレッシングをすることで相手に危険な

    「プレッシャーのない仕事などない」最下位・湘南の曹監督、奮起の言葉。(曹貴裁)
  • ドリブルを、こだわりではなく武器に。川崎・登里享平が捨てた固定観念。(安藤隆人)

    5月14日、J1リーグファーストステージ第12節・川崎vs.神戸。 川崎は前半に先制点を許すが、後半に入りエース大久保嘉人の2ゴールで一気に形勢をひっくり返し、終ってみれば3-1の完勝。この逆転勝利によって、川崎は暫定首位(浦和が1試合少ないため)に立った。 貴重な勝ち点3を掴み取ったこの試合のヒーローは、当然のように同点弾、決勝弾を決めた大久保となったが、決して派手では無いが効果的かつ献身的なプレーで、攻守において抜群の働きをしていたもう1人の選手の動きが目に留まった。 背番号2ながら、左サイドハーフとしてプレーするプロ8年目のMF登里享平だ。 登里は高1の時から取材・観察を続けているのだが、今年に入ってからの彼の変貌ぶりには驚いてばかりいる。 何に驚いているのか――それは“自分のストロングポイントの活かし方を大胆に変えた”ことだ。 香川西高校時代は、左利きの弾丸ドリブラーだった。身長は

    ドリブルを、こだわりではなく武器に。川崎・登里享平が捨てた固定観念。(安藤隆人)
  • “なでしこブーム”後の生き残り策。長野パルセイロの集客力はなぜ高い?(木崎伸也)

    「女子サッカーの火を消したくない。首都で消えてしまうなら、地方で火をつける。そのためにも面白いサッカーをしなければならないと思っています」 田美登里(長野パルセイロ・レディース監督) まさにファンの力が起こした奇跡だった。 5月8日、なでしこリーグ第8節、南長野運動公園総合球技場――。昇格1年目の長野パルセイロ・レディースは、皇后杯王者のINAC神戸に圧倒され、前半を終えて0-2とリードされていた。長野にもなでしこジャパンの横山久美がいるが、大野忍や鮫島彩などINACとは代表選手の数が違う。 スタジアムにいた長野のアンバサダーを務める土橋宏由樹(パルセイロの男子チームで4年間プレー)も、「やっぱりINACはうまい」と力の差に愕然としていた。 だが後半、田美登里監督の采配が流れを変える。ハーフタイムにMF大宮玲央奈の代わりに齊藤あかねが入ると、前線に起点ができるようになった。コーナーキッ

    “なでしこブーム”後の生き残り策。長野パルセイロの集客力はなぜ高い?(木崎伸也)
  • ホームを跨いでいたら全部セーフ!?コリジョンルールの運用法を考える。(鷲田康)

    今季から導入されたコリジョンルールが、改めて注目を浴びている。 塁上での過度の接触プレーを防ぐために、2016年シーズンから導入されたコリジョンルールが公式戦で適用され、アウトの判定がセーフに覆るケースが相次いで起こった。 両リーグを通じて初めて同ルールでアウトがセーフに覆ったのが、5月6日の西武対日ハム戦の6回だった。 1死満塁からマウンドの西武・高橋光成投手の暴投で三塁走者が生還。さらに二塁走者の日ハム・淺間大基外野手が塁を狙って三塁を回った。これに対して塁のベースカバーに入った高橋が、捕手からの送球を塁を跨いで捕球して浅間にタッチ。一度はアウトが宣せられたが、日ハム側の抗議でビデオ判定の結果、コリジョンルールが適用されてセーフへと覆った。 また5月11日に甲子園球場で行われた阪神・巨人戦の3回、巨人が2死二塁から中前安打で二塁走者の小林誠司捕手が塁に突入。小林は足から

    ホームを跨いでいたら全部セーフ!?コリジョンルールの運用法を考える。(鷲田康)
  • 小野伸二が語る“運命を変えた一戦”。「プロサッカー人生でピークは……」(Number編集部)

    18歳でのサッカーワールドカップ出場は、いまだに日人最年少記録である。 小野伸二のサッカー人生は、日サッカーの発展と軌道をほぼ同一にして、上昇曲線を描いていた時期がある。けがのために表舞台から一時、退くことはあったが、長らく日サッカーの大黒柱の一人であり続けてきた。 『NumberPLUS(「スポーツノンフィクション2016 運命を変えた一戦。」5月12日発売)』の取材で、久しぶりに小野伸二に会った。天才フットボーラーの20年にわたるサッカー人生を振り返るとともに、小野伸二というアスリートの「運命を変えた一戦」を描き出す取材だ。 キャンプ地・沖縄と拠地・北海道での二度にわたるロングインタビューで、小野伸二は自身のサッカー人生を振り返ってくれた。そして小野伸二と深いかかわりのある5人の関係者を取材してまわった。それは同時代に、サッカーを主な担当として雑誌『Number』を作っていた

    小野伸二が語る“運命を変えた一戦”。「プロサッカー人生でピークは……」(Number編集部)
  • サポーターの“濃さ”でJFLに完敗?ロック総統が語るJリーグの不足成分。(木崎伸也)

    一見するとわからない価値を、魅力的に伝える――。 きっとコメディアンの才能はそこにあるのだろう。元芸人の革命的サポーターと、J3のクラブを応援する現役芸人に会うと、あらためて日サッカーの底力に気付かされた。 今回2人と話せることになったのは、彼らが自主制作しているポッドキャスト番組『革命!錦糸町フットボール義勇軍』の出演依頼を受けたからだ。何か秘密の会議をのぞくようで、逆にスポーツライターとしては絶好の取材機会。体験記を書かない手はない。 元電撃ネットワークと、R-1準優勝者。 2人の経歴は個性的だ。 まずは、かつて電撃ネットワークの一員だった元芸人で、鹿島アントラーズのサポーターを経て独自の道へ進んだロック総統。JFLのホンダロックSC(宮崎県の企業チーム)を応援しており、ガンダムのシャアを連想させる赤いヘルメットがトレードマークだ。約4年前に連載で活動を取り上げたところ、大きな反響

    サポーターの“濃さ”でJFLに完敗?ロック総統が語るJリーグの不足成分。(木崎伸也)
  • 1