グレイプバインという日本のロックバンドがいる。デビューして20周年。そんな彼らのロードサイドプロフェットというアルバムが出たので聴いた。とても良い。すごく好き。私は劈頭、ロックバンドってこんなに幽玄なんだ、と思った。 「はじめにリズムありき」。どっかで聞いたことあるフレーズをハンスフォンビューロー という異国のフィルハーモニー楽団の指揮者が言ったのだけれど、ほんとそう思う。音楽はリズムが大事だな、と思う。ロックなんてノれりゃ良いし。 と思ったが、俺はなんて浅はかなんだ。リズムはノるだけではない。リズムとは呼吸だ。感じるものだ。そんな単純な律動のためのものではない。現行のグレイプバインは、その呼吸が駘蕩。個人的にアップテンポというものはBPMが140以上だとおもっているが、そのアップテンポが少ない。なによりものすごく寛仁大度に拍をとっている。なのに。ああそれなのに、ものすごく切迫してくる曲も
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