KDDI(au)の携帯電話3機種の電池パックで事故発生の恐れがあるとして201万台が回収・交換されることになった問題で、電池を製造したソニーエナジーデバイス側は30日、「電池には何の問題がなかった」と説明、電池パックが取り出しにくい設計に問題があるとの認識を示した。 ソニーエナジーによると、「端末が電池パックが取り出しにくい設計だったため、取り出す際に爪でひっかいたり、ボールペンやドライバーでこじ開けるケースが多かった」と設計上の問題を指摘。同社の調査では、女性は爪を割りたくないため、ペン先やドライバーを使ってこじ開けようとしてへこみや傷ができやすい使用環境だったという。 ソニーエナジーは06年と08年にバッテリー自体の問題で回収騒ぎを起こしたが、今回は「バッテリーには何の問題もない」と強調する。 電池パックの回収・交換費用を誰が負担するかは「これから検討する」(牧俊夫KDDI執行役員)状