野性の木苺ジャム 木苺のジャムを作った。 小屋の周りの木苺を摘んだ 小さな一瓶の 濃い紅のジャムだ。 鳥と分け合った と言うのは嘘ではないが 草むらにいる蛇が 怖かったのも本当だ。 手の届く枝から少しづつ 毎日摘んだ。 摘んでは冷凍庫に保存していた 木苺 桑 黒すぐりの実は 今なお 美しい。 それらを 小さなホーローのミルクパンに入れ 砂糖を加えて煮た。 とろみがついたら出来上がり。 濃い赤のジャム。 熱いうちに瓶に詰めた。 木苺の種の粒々までもが美しい。 軽くトーストし クリームチーズを塗ったパンに 深紅の木苺ジャム。 季節のジャムだ。