タレントの酒井法子(本名・高相法子)容疑者(38)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件の直前には、俳優の押尾学容疑者(31)が麻薬及び向精神薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕されている。 「タレントは社会に与える影響度も高いので、(薬物には)気をつけなければならないと言ってきた」。酒井容疑者が所属する芸能事務所「サンミュージック」の相沢正久社長は9日の記者会見で、容疑者に注意喚起をしてきたと強調した。 別の芸能事務所の幹部は「事務所がプライベートを管理できないと、今回のような事件が起きる」と言う。「『この人とは距離を置け』『この店には行くな』と具体的に指導をしている」 芸能人が薬物に手を出す背景に福島章・上智大名誉教授(犯罪心理学)は「仕事の不安定さ」を指摘する。「『いつ人気がなくなるか分からない』と常に不安を抱え、無力感や不安を打ち消したくて薬物に頼りたくなる」 薬物犯