明治以降の日本は、世界に名だたる企業を、数多く輩出してきました。しかし、バブル経済崩壊後の90年代以降は「選択と集中」の掛け声のもとに、既存事業の利益強化に意識と資源が投下され、企業内外で事業領域を広げる挑戦を怠ってきた感があります。 同時期の米国や中国では、アマゾン、フェイスブック、ネットフリックス、アリババ、テンセントなどの新興企業が大きく成長し、世界中に展開しました。また、既存大企業でも、ハードウェアからソフトウェアへ軸を移し、さらに現在はサービス事業へとシフトするアップルや、デジタルトランスフォーメーションを実行する流通大手のウォルマートなど、変化を厭わず、新たな領域を取り込み拡大する企業をみると、我々はどんどん置いて行かれている感覚になります。 昔のようには新たなグローバル企業が生まれない、また既存の大手企業が新たな事業領域にどんどん展開するダイナミズムが失われているのは、少子高