「"攻め"のステークホルダー・エンゲージメント」を組織的に追求する企業(2/2) 3.組織をあげたイノベーションの創造 エーザイでは、こうした患者との対話を通じたイノベーションを創出するため、いろいろな組織・プロセス上の仕掛けを行っている。 まずは、hhc活動を推進する専門組織として「知創部」を設立。設立にあたっては、「知識創造理論」の野中郁次郎一橋大学大学院名誉教授に協力を仰ぎ、同教授の提唱する理論を実践する知識創造活動のサイクルを創り出すこととした。 まずは、現場に赴いた社員が、患者やご家族と過ごすことを通じてぼんやりした課題を感じ取る。それを会社に持ち帰って組織内で議論し、課題を普遍化する。その課題に対して、他の部署も巻き込みながら対応策を磨き上げて、一人ひとりが現場で実践する。そうしたプロセスを確立している。 また、こうしたプロセスを効果的に機能させるため、hhc活動の成果を人事評
IDEO Tokyoは、経済産業省と協業し、創造的組織の開発及び創造性人材のキャリア形成に関する調査研究を実施しました。その結果をレポート「進化し続ける組織へ 〜個と個をつなぎ、創造性を解放する〜」として公開しています。 「なぜ日本の組織では個の創造性を発揮することが難しいのか?」という問題意識のもと、さまざまな調査研究を実施。年代、専門性、性別などに多様性を持たせた「個と組織の創造性」に関する研究会を発足し、ディスカッションを重ねながら、同時にアーティストやスポーツ選手、デザイナーの方々へのインタビューを実施、そして国内外の中小企業、大企業に勤める様々な役職の方へのインタビューも行いました。文献や海外の事例に学ぶだけでなく、多様な方々と、とことん日本の組織に向き合ったのが、今回の調査の特徴です。 こうしたプロセスの中で浮かび上がってきたのは、日本社会における創造性に対する思いこみ。創造性
アートの必要性について語り合う京都大学経営管理大学院の山内先生と、日立の平井、丸山 サービスデザインからアートへ丸山: なぜビジネスにアートが必要なのか、と平井も私もよく問われるのですが、そもそもアートとは何なのか、教養の話ではないのか、などが私たちの中でも明確になっていません。そんな時に先生が「Kyoto Creative Assemblage」を始められたので、鼎談を通して解決の糸口を見つけられたらと考えています。まずは先生のバックグラウンドからお話しください。 山内さん: 高校生の時にゼロックスの本を読んでコンピューターサイエンスに憧れて、京大でコンピュータサイエンスを専攻し、修士課程で組織論との境界領域を研究しました。組織論で博士号を取るためにアメリカのUCLAのビジネススクールに行きながらゼロックスのパロアルト研究所にも出入りし、4年目に社員になりました。 2010年に京都大学に
こんにちは、編集部 石川です。 パソコン版パラパラマンガ、GIFアニメ。 初めての人でもスマートフォンがあれば簡単にできちゃうよ!技術がある人はパソコンでものすごく凝った作品もできる!……という記事をおととし書きました。 あれから2年、今年もGIFアニメのコンテスト「国際GIFアニメアワード2014」の作品募集が始まっています。ぜひこの機会にみんなでGIFを作ろう!ということで、あらためて、最新情報の詰まった2014年版をお届けします。一昨年のとあわせて、お読みください。 インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。 本『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました! 前の記事:ペットボトルキャップは495°回せ
週一回の全体KPTGaji-Labo的KPTは、社内のコンディションを整えるためのKPT という記事などで何度か取り上げているように Gaji-Labo では毎週月曜日に社内全体のKPTを実施しています。今回は KPT の副作用で得られるメリットについて書いていこうと思います。 受託でお仕事をしていると案件に関わりのないメンバーの様子がまったく分からなかったり、良いことも悪いこともフィードバックをする機会が少なかったりするのではないかと思います。 Gaji-Labo でもそのあたりの課題は残っているのですが、週次のKPTがある程度上手く補ってくれているなと感じています。 Keep で得られるポジティブフィードバックのチャンス課題を深堀りする探索力が自然と鍛えられる、Gaji-Labo的KPT でも普段のKPTの仕方をご紹介したのですが、写真のような横並びのスタイルで5分間 Keep をばー
時代を切り拓く“異能”の人びとの物語を、新進気鋭のライターたちが描く連載ノンフィクション「令和の開拓者たち」。今回の主人公は、北海道知事・鈴木直道氏です。/ 文・広野真嗣(ノンフィクション作家)破綻した夕張から叩き上げた男は、次に何を見据えるのか? 札幌の空に初雪が舞った11月7日の北海道本庁舎3階の会議室は、外とは対照的に熱気でムッとした。 50人もの報道陣が詰めかける中、東京五輪のマラソンと競歩の開催地変更の決定を伝えるため入ってきたのは、82歳の森喜朗大会組織委員会会長。全国最年少38歳の知事鈴木直道がこれを迎える。終始、神経質な表情を崩さなかった。 「成功にむけた気運に水を差すような状況にしてはならない。森会長はじめ組織委員会には、汗をかいていただきたい」 きっかけはドーハ世界陸上の競歩や女子マラソンで棄権が続出したことだ。ただ、唐突な変更を“外された”と受け取った東京都知事小池百
「顧客目線」は、マーケターとしての財産 ドクターシーラボとオイシックス・ラ・大地。両社に共通するのは、ほかでもない創業者がマーケターであり、だからこそ全社的にマーケティングを非常に重視していることでした。 特に、2007年に入社したシーラボの城野会長(注:城野親德氏。ドクターシーラボ創業者で、現在は取締役会長)は、お客さまの気持ちを推し量り、掴むことに非常に長けた人でした。徹底的・圧倒的な顧客目線の持ち主で、その人の下で仕事ができたことは、現在にも生きる僕の強みにつながっていると感じます。 城野会長がデジタル好きだったこともあり、ダイレクトマーケティングチームは経営と非常に距離感の近い部門でした。だからこそ、会長の徹底的な顧客目線に基づく意思決定を目の当たりにする機会に恵まれました。特に印象的なエピソードとして、配送方法の切り替えを行ったときのことがあります。 これまでお客さまの手元に商品
これまでのあらすじある日突然Twitterで知らない人から誘われて、なぜかウイグル旅行に行くことになった限界社畜OL・砂漠。しかし、空港に現れたのは、社会主義旅行を通じて人を社会生活からドロップアウトさせる謎の秘密結社「うどん部」だった。空中浮遊が特技の中国オタク・尊師、小柄でツインテール姿のちょっぴりエッチな美少女・レーニン。そんな怪しすぎる仲間たちとの珍道中に、中国公安の魔の手が迫っていて……!? (これまでの詳しい話を知りたいかたは前回のnoteへ) 公安から謎の「重点旅客」認定を受ける 寝台列車を待つ人々でにぎわう駅のかたすみで、私は虚空を見つめていた。ここは「重点旅客」待合室。突然、公安に声をかけられ、ここに連行されたのだ。出入り口では、警備員がにらみを効かせている。 「どうしてこんなことになってしまったのだろう……」 私は、ネットに出回るウイグルに関する噂話の数々を思い出し、自
こんにちは!三井住友銀行 デザイナーの堀と申します。 前回の初投稿から、SNSなど多方面でたくさんの反応をいただきありがとうございました。予想以上の反響で銀行内でも話題となり、三井住友銀行のデザイナーの活動が少しでも広がったことにうれしく思います。 その中で「銀行アプリが変わった」とのコメントを多くいただき、自分たちが関わったプロジェクトがお客さまの手元に届いているんだなぁと感動しました。 今回はその「三井住友銀行アプリ」について書いていきたいと思います。 本題に入る前に…、お伝えしたいことがあります。 三井住友銀行初!2019年度グッドデザイン賞を取りました!!(ぱちぱちぱち) デザイナーだけでなく、たくさんの方々のご協力、お客さまの声から作られたアプリなので受賞したときは本当にうれしかったです。 それでは本題です。 アプリリニューアルの背景 様々な理由がありますが、まずはこれです。 キ
[変革者インタビュー vol.1] デザイン経営が特許庁にもたらした組織変革〜「とにかくやってみる」で見えてきたデザイン経営の本質とは 課題解決やイノベーションの実現のため、さまざまな企業の新規事業プロジェクトやアイデア創出イベントなどで活用される「デザイン思考」。その思考法を企業経営に活かしたものを特に「デザイン経営」と呼ぶが、日本全体の産業競争力強化のため、政府も本腰を入れて取り組み始めている。2018年5月には特許庁が「『デザイン経営』宣言」を発表した。 その動きの中で、グローバルな競争力の源泉である知的財産(知財)を取り巻く状況の変化に対応するべく生まれたのが「デザイン経営プロジェクト」だ。約1年が過ぎた現在、プロジェクトの成果と進捗はどのようになっているのか。 特許庁「デザイン経営プロジェクト」プロジェクトチーム長の今村亘氏、同チームスタッフで意匠審査官の外山雅暁氏と、株式会社イ
当ブログは文具やツールの紹介が記事の中心なので、お読みくださっている方もいわゆる「ファシリテーションにおける可視化」への興味が強い方が多いのではないでしょうか。ブログ主自身が可視化偏重のファシリテーターという事情もあり、可視化スキルについてお悩みを伺う機会も多くあります。 個人的には、このようなお悩みは「ファシリテーションの基礎を知ればけっこう解決するよ?」と思っています。小手先のテクニックだけではなく、体幹を鍛えるようなイメージです。 では、(広義の)ファシリテーションの基礎はどのように学べばよいのか。ブログ主はまず「会議ファシリテーションを身につけること」をお勧めしたいと思います。 そんな「ビジネスの場でビシッと決める」みたいな場は求めていない、もっとあたたかでゆるやかな場を作りたいんだと考える方にとっても、会議ファシリテーションはぜひ身につけておきたいスキルだと考えています。会議のプ
たげん‐てき【多元的】 [形動]物事の要素・根源がいくつもあるさま。「多元的な考え方」⇔一元的。 筆者も参加するデザインリサーチ学会において、2019年4月、SIG Pluriversal Designという専門フォーラムが立ち上がり、にわかに最新のデザインリサーチ界隈ではPluriverse(多元宇宙)という言葉の盛り上がりを感じてきたので、まだ日本ではほぼ語られていないデザイン論ではあるが、本記事でお伝えしたいと思う。 Pluriversal Designは個人的に生涯のテーマになるかもしれん。スペキュラティブ、インクルーシブ、タクティカルアーバニズムの成熟した姿のように感じる。デザインはもっと学際的で、局地的で、自律的で、多元的だ。https://t.co/ozKRAfuzHs — Masaki Iwabuchi🇺🇸Parsons School of Design (@power
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く