つい最近、ベリーズで2300年前のマヤ文明のピラミッドが道路工事に使われてしまったという残念すぎるニュースをお伝えしたが、今回もひどい。なんと南アメリカでも最古の部類に属する、インカ帝国以前に栄えた古代ピラミッド群の一部が、虚しく塵と化してしまった。 ペルーのシヨン川付近に位置しているエル・パライソは、64ヘクタール(800mX800m)の敷地内に12基のピラミッド群を抱え、かつて1500〜3000人の住民が住んでいたとされる古代遺跡だ。それらの年代はなんと紀元前3000−2000年前までさかのぼり、10万トン以上の石積みの建築物は、宗教的な儀式に使われたとみられている。 しかし約5000年前の重要文化財の一部は、不動産業者により、もはや復元不可能なまでに破壊されてしまった。不動産会社は土地の所有権を訴えているそうだが、ペルーの文化省によると、これらの遺跡の敷地は国のものなのだとか。これを