血中に最も多く存在しているプロテアーゼインヒビターである。ネフローゼ症候群で血中に増加する。 血中にはさまざまなプロテアーゼが存在するが、α2マクログロブリン(α2M)は、それらのプロテアーゼの活性を阻害するプロテアーゼインヒビターの中で、血中に最も多く存在しているものである。 α2Mの分子量は約720,000と大きく(アルブミンの10倍余)、α1アンチトリプシンのようにタンパク質を分解するタイプのプロテアーゼインヒビターとは異なり、プロテアーゼを取り込み、活性中心を包み隠す形で阻害作用を発現する特徴的なタンパク質である。 α2Mは通常、急性相反応物質には分類されないが、感染症や悪性腫瘍、炎症性疾患、膠原病で高値を示す。また、分子量が大きいため尿中にほとんど排泄されず、腎糸球体障害では血中のアルブミンの低下により相対的に増加するため、ネフローゼ症候群で血中に増加する。このためネフローゼ症候
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