「再建計画を下回り、甘んじて批判を受けたい」。経営再建中のサッカー・J2大分トリニータの運営会社、大分フットボールクラブの青野浩志社長は5日の今期決算見込みの会見で、沈痛な表情で説明した。シーズン中に行われた異例の会見。チームの成績も低迷し、来季昇格はなくなった。厳しい現状に青野社長は「県民、企業、自治体に幅広い支援をお願いしたい」と訴えた。【佐野優】 今期の収入は計画(1月)を2億6300万円下回る10億3100万円となる見込み。一方、支出は5900万円増え、利益は計画の3億1600万円から11%にあたる3700万円に減ると予想。青野社長は「広告とチケット収入が大幅に落ち込んだ。景気やチーム成績も沈み、(営業)努力も足りなかった」と釈明する。 Jリーグの融資金を今期1億円、3年で計6億円返済する計画だが資金繰りは厳しい。青野社長は「自分たちで汗を流して経費を削減し、利益を増やしたい」と述