川崎市中原区の野生動物ボランティアセンターが、福島第1原発の20キロ圏内で保護されたイヌとネコ計30匹を受け入れ、新たな飼い主を募集している。一度は野生化し、人になつかなくなってしまった。スタッフらの献身的なサポートで徐々に心を開くようになってきており、同センターは「最後まで愛情を持って飼ってくれる人を募集したい」と話している。 同センターは、同区内で獣医師をしている馬場国敏さん(63)が平成10年に設立。主に交通事故などで傷ついた動物たちの治療を行っている。 受け入れたイヌとネコは昨年5月から8月、日本動物愛護協会などの獣医師らが20キロ圏内の住人の一時帰宅に合わせて捕獲。ほとんどが野生化し、ネコはカエルを食べるなどして飢えをしのいでいたという。 同協会などは、福島県三春町の中古車センターを借り、保護したペットを収容するシェルターを開設。馬場さんが運営を指揮し、多いときは約350匹がシェ