第6回に続き、サンフランシスコと東京のプライド・パレードの取材記をお届けする。サンフランシスコは、LGBT活動家で、全米で初めてゲイであるとカミングアウトして選挙で選ばれた公職者、故・ハーヴィー・ミルクが活躍した街。日頃から街中ではレインボーフラッグがはためき、LGBTに理解のある街として全米から当事者たちを集める。聖地と言っても過言ではない。ゆえに、6月のパレードは1年のうちで、もっとも盛り上がる。 一方で、東京はどうか。規模はまだまだ小さいが、確実にパレードの歴史を積み重ねている。パレードを通して当事者達のつながりや、理解者を増やすなどの成果が見え始めている。しかし、アメリカのケースとはまったく違う、日本特有のパレード運営の課題が見えてきた。(在米ジャーナリスト 瀧口範子、ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男) サンフランシスコで最初のゲイ・パレードである「プライド・パレード」が