かつて住んでいたフランス。日本とは似ても似つかぬ国ですが、この国を鏡に日本を見ると、あら不思議、いろいろと見えてきます。 ジャン=ルイ・フォラン(Jean-Louis Forain)、本名ジャン=アンリ・フォラン(Jean-Henri Forain)。1852年ランス生まれ、1931年パリに死す。画家、イラストレーター、版画家。 ご存知の方はあまり多くないのではないでしょうか。しかし、東京の国立西洋美術館(『踊り子』、『聖アントニウスの誘惑』、『お目見え』)や東京富士美術館(『伊達男』、『傘を持つ女』)にはその作品が所蔵されています。美術展でも、ときどき印象派の作品に交じって、展示されることもあります。しかし、知名度は、高くない。しかも、日本でだけではなく、フランスでもそれほど有名という訳ではないようです。しかし、生きていた当時は有名で人気があり、多くの名誉にも浴しました。しかし、あること