一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(TMF)は、ワシントンD.C.に本拠地を置き、地球環境や都市交通の課題に取り組む非営利団体ワールド・リソース・インスティチュート(WRI)ブラジルと共に、「InoveMob Challenge」と題し、都市中心部へのアクセスを改善するモビリティソリューションの構築を目指すアイディアコンテストを実施する。市長連合会(FNP)の協力により、市長や市の代表者が選考に参加し、アイディアの有効性を確認する実証実験を経た上で、最優秀賞を決定する。 ブラジルでは急速な経済発展に伴う都市部での交通需要の急増により、慢性的な交通渋滞や、大気汚染の問題に直面している。特にオフィス街、商業施設、教育機関が集中する都市中心部において問題は顕著であり、WRIブラジルの調査によれば、ブラジル都市部の市民は年間に約10日~15日を交通渋滞によって失っているという。地元政府は駐車場や