キャリアグレードNATの概念図。Access Concentrator(ISP)とCPE(ユーザ宅)の間の通信は、現状ではグローバルIPアドレスだが、キャリアグレードNATではプライベートIPアドレスとなる 2010年から2011年にも迎えるというIPv4アドレスの枯渇。根本的な解決策としてはIPv6への切り替えしかない。しかし、IPv4アドレスの枯渇までには、データセンターやISP、エンドユーザーなどがすべてIPv6には対応できない可能性がある。そこで考えられているのが、ISPでNATを採用する「キャリアグレードNAT」だ。 NATは、グローバルIPアドレスが1つあれば複数のクライアントがインターネットに接続できる技術で、身近なところではブロードバンドルータがNATを使用している。一般的に、ISPはユーザーにグローバルIPアドレスを1つ割り当てており、これをブロードバンドルータが使用して