“攻めのSOX法対応”を実現するためには?:IT担当者のための内部統制ガイド(1)(1/3 ページ) 3月10日、日本版SOX法を含む「金融商品取引法案」が閣議決定され、国会に提出された。成立した場合、企業に適用されるのは2008年4月(2009年3月期)になる。迫り来る法規制に対応するため、経営陣は内部統制強化のためにさまざまな要求をITシステム部門にしてくるだろう。ITシステム部門はどのように対応していけばよいのだろうか。 最近、「内部統制」という言葉をよく聞くようになったIT担当部門の方々が多いのではないかと思います。 また、情報システム部門にも、社長や財務担当役員などから「わが社も内部統制に対処すべく関係部門と体制を組んで早急に取り組んでほしい」という話が持ち掛けられていると思います。そこでは、内部統制においては「ITで何に対応すればよいのだろうか?」という話になるのではないでしょ
一般に企業などの組織内部において、違法行為や不正、ミスやエラーなどが行われることなく、組織が健全かつ有効・効率的に運営されるよう各業務で所定の基準や手続きを定め、それに基づいて管理・監視・保証を行うこと。そのための一連の仕組みを内部統制システムという。 従来の内部統制は財務会計分野の視点からのみ語られ、財務報告の適正性確保を目的とする活動としてとらえられていた。しかし1990年代になると会計統制以外に、コンプライアンスや経営方針・業務ルールの遵守、経営および業務の有効性・効率性の向上、リスクマネジメントなどより広い範囲が対象となり、コーポレート・ガバナンスのための機能・役割という側面を強めている。 そのきっかけとなったのが、米国トレッドウェイ委員会組織委員会(COSO)が1992?94年に公表した報告書「Internal Control - Integrated Framework(内部統
「日本版SOX法への対応が必要」と言われても,いったい具体的に何をすればよいのか。今ひとつ,ピンと来ない――。このように頭を悩ませている情報システム部門の担当者が少なくない。 財務報告の適正性を確保するために上場企業に対して内部統制の整備を求める,いわゆる「日本版SOX法」が適用されるのは,2008年4月以降に始まる事業年度から。うかうかしていると,あっという間に“本番”が来てしまう。 ところが,現時点では「日本版SOX法対応とは何か」を説明した公式の教科書に相当するものは存在していない。ここでいう教科書とは,金融庁企業会計審議会 内部統制部会傘下の作業部会が作成している「実施基準」を指す(後述)。 その教科書が出てこない限り,日本版SOX法にどう対応すべきかが分からないのか。日経コンピュータ9月4日号特集「J-SOX(日本版SOX法)狂想曲」の取材で,米SOX法(企業改革法)または日本版
日本版SOX法の施行に向けて、たくさんの実践的な情報が集まるようになってきました。学術的レベルにあり手探りの状態から、メーカーやベンダーが出してきた製品をベースに具体的なソリューションがイメージできるレベルになったようにも思います。まだ供給側の理論に止まっているところもありますが。 また、WEBサイトも充実してきたと感じています。日経BPがオープンしている”内部統制.jp”はまとまった情報を入手できるスペースですので、私も活用しています。 さて、肝心の政府からの情報が少ないのが一番やっかいなところです。特に、実施基準の公表が遅れていることは危機的ともいえる状態です。施行する側の方針が固まっていないことは、今後の運用にも支障が出ることは確実です。春から夏に延期され、今度は年末公開予定になるようです。 なんだかんだ言っても施行は目の前。 やるべきことをやって準備しておくこと。これしかありません
◆JSOX法とは? ├JSOX法とは? ├概要(金融庁) ├目的・ねらい └JSOX法の背景 ◆JSOX法の内容 ├改正内容の主な4ポイント ├いわゆる「投資サービス」規制 ├開示制度 ├取引所制度 ├罰則・課徴金 ├廃止・整備される関連法律 ├投資家保護 ├金融庁で「新しいJSOX法制について」(パンフレット)を掲載 ├実施基準“確定版”案 └JSOX法関連政令案・内閣府令案が公表 ◆JSOX法の改正点 ├公開買付(TOB)制度の見直し ├大量保有報告制度の見直し ├罰則・課徴金の見直し ├金融庁で意見公募(パブリックコメント) ├金融商品販売法(金販法)への影響(1) ├金融商品販売法(金販法)への影響(2) └金融商品販売法(金販法)への影響(3) ◆JSOX法の説明義務 ├元本割れリスクの説明義務・責任 ├高齢者への対応 ├銀行業界の対応 └証券業界、先物取引業界の対応 ◆JSOX
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