はじめに 稼動中のシステムやサーバで予期せぬ障害を防ぐために、定期的にログを確認することは重要です。しかし、ログをチェックするために管理ツールを操作したり、ファイルを開く作業は思いのほか手間がかかります。そこで、本稿ではMicrosoftが無償で提供しているログ取得ツール「Log Parser」を使ってログをチェックする方法を紹介します。Log Paserの使い方を理解すると、さまざまなリソースをまとめて監視し効率よく情報を集めることができます。 なお、前編にあたる本稿では、Log Parserの基本的な機能や、ログ抽出クエリの書き方などについて解説します。実用を意識した「グラフとHTMLの生成」「ログの自動監視」の仕組みについては、別稿の『LogParserでログを統合的に扱い運用保守に役立てる(実践編)』をご覧ください。対象読者 Windows、Windows Serverで開発や運用