アルツハイマー病の進行は「アミロイドベータ」というタンパク質が脳内に蓄積するのと関わりがあると考えられているが、睡眠不足によりこのタンパク質の蓄積が進行することが分かった(読売新聞、ブルームバーグ、本家記事)。 ワシントン大学の研究チームが行ったマウスを使った実験では、脳内のアミロイドベータは起きているときに高い値を示し、睡眠時には減少することが分かったとのこと。さらにマウスを1日20時間起き続けさせる「睡眠不足」状態にすると、アミロイドベータの蓄積が進むことが明らかになったそうだ。また、不眠症治療薬を投与すると脳内のアミロイドベータの減少が認められたとのことで、睡眠不足はアルツハイマー病の一因であることが示唆されたという。 人間においては、青年期や中年期の睡眠不足とアルツハイマー病発症の関係性や、慢性的な睡眠障害のある人がアルツハイマー病を発症する確率などを今後研究していく必要があるとの