食品大手「マルハニチロホールディングス」の子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)の農薬混入事件で、前橋地検は14日、偽計業務妨害容疑で逮捕された同工場契約社員阿部利樹容疑者(49)について、勾留満期の16日に処分保留で釈放する方針を明らかにした。 県警は別の農薬混入の容疑で再逮捕する。 阿部容疑者は1月25日、昨年10月3日~7日頃に計4回、同工場で製造する冷凍食品に農薬マラチオンを混入させ、同工場の操業を停止させるなどして業務を妨害した疑いで逮捕されていた。 前橋地検の佐藤美由紀次席検事は「起訴するだけの証拠が現状では十分とは考えていない」と説明した。