バイオマスエネルギーは原料の種類や利用法の選択肢が非常に多く、特にポテンシャルが高い新エネルギーと目されている。経済産業省によると、2010年度において導入が可能と見込まれる新エネルギーは原油換算で1910万キロリットルだが、そのうちの80%超が廃棄物を含むバイオマス分野である。 バイオマス資源は、林地残材や製材廃材、建築廃材、農業残さなどの「乾燥系」、食品廃棄物や下水汚泥、家畜排泄物などの「湿潤系」、黒液やセルロース、バイオ燃料の原料となる糖やでんぷん、産業食用油などに分類される。また、利用法についても、木質バイオマスをそのまま燃料にする、熱分解し液体燃料にしてバイオガス化、湿潤系原料の嫌気性発酵(メタン発酵)によるバイオガス化、好気性発酵による肥料化、そのほか、エタノール発酵によるバイオ燃料化など多彩だ。 関係省庁も経産省、環境省、国土交通省、農林水産省と多岐にわたる。2002年に