はじめに〜原作「喰霊」を未読の方の為に〜 (以下ネタバレを含みます) 原作「喰霊」は2008年12月現在の時点で8巻+外伝、更に零巻もあり、月刊エースの中では中堅に位置する作品です。 しかし、原作「喰霊」は、その長さに比して、単純なテーマを繰り返しています。そのテーマとは、 「絆と柵は表裏一体」 「強い負の感情に支配されていても、心の奥底の『愛』だけは消えない・消せない」 この二つ。 絆と柵は表裏一体 前に喰霊2〜3巻の感想を書いたときにも書きましたが、「主人公・弐村剣輔の持つ舞蹴拾弐號/舞蹴レボリューションの鎖」、「ヒロイン・土宮神楽と白叡を繋ぐ鎖」は、「鎖」という要素が共通しています。そして、この「鎖」は、「何があっても切れないモノ」として作中では機能しています。 それをポジティブに捉えれば「絆」であり、ネガティブに捉えれば「柵(しがらみ)」となります。 原作で、当初悪役のポジションに