《「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイの声をはじめとするアニメ界のカリスマは、「イタコ声優」を自称する》 演じるときの気持ちを他人に分かりやすく説明する言葉がなくて、“イタコ声優”と言っています。私は私としての意志があるけれど、キャラクターの意志に声帯と体を貸してしゃべってもらっている感じです。 そのキャラクターが17歳なら、演じる前に、まず、どういう17年間を過ごしてきたかを考えます。ただ、イタコれるときと、イタコれないときがあります。 ★“イタコ声優” たとえばエヴァンゲリオンのテレビシリーズでも、最初の何話かは手探りでした。 綾波レイは、監督から「意志をのせないで」と言われましたが、ロボットではない。ただの棒読みではないんです。心のニュアンスに言葉が左右されず、抑揚で察してもらおう、というところがない。明らかに変わった存在でありながらも、生々しいキャラクターになっていきました。 《若