下宿「河合荘」に暮らす男子高校生・宇佐和成と、無愛想な先輩・河合律との恋愛を描く漫画「僕らはみんな河合荘」。作者・宮原るりさんは岐阜市在住で、作中には同市のスポットが多く登場し、「聖地」としてファンに親しまれている。 岐阜市の中心を流れる長良川に架かる長良橋は、そんな聖地の一つ。長さが270メートルにも及ぶ大きな橋で、作中では2人の通学路として登場する。橋のたもとで和成は律を待ち、偶然を装って一緒に帰ることで、徐々に関係を深めていく。 静かにとうとうと流れる長良川。見下ろすようにそびえ立つ金華山。橋を歩いてみると、想像をはるかに超える雄大な景色に驚かされる。2人が下校する夕方になるとまた雰囲気が変わり、オレンジに色付いた川面と金華山が、寂しげなたたずまいを見せる。 作者の宮原さんによれば、ここを通学路としたのは、この雰囲気が「慌ただしくも鮮烈に過ぎていく青春の背景にぴったりだし、2人の特別